コンピュータ将棋の本

コンピュータ将棋をメインテーマとして取り上げた本のうち、特にプログラム作りの参考になりそうなものを、下の表で紹介します。

残念なことに、Bonanzaが 2006年に「第16回世界コンピュータ将棋選手権」で初出場・初優勝する以前に出版された本が大部分で、Bonanzaが採用した、全幅探索やビットボードという手法についての詳細に解説した本はありません。

書名コメント
ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21) ボナンザ開発者の保木邦仁(ほき くにひと)氏と渡辺明竜王の共著で、2007年 8月の発行。
この本の中で、ボナンザのアルゴリズムの特徴について簡単に触れられています。
Java将棋のアルゴリズム―アルゴリズムの強化手法を探る 2007年 4月の発行。
内容的には、『コンピュータ将棋のアルゴリズム』の Java版という感じです。
Javaの学習のために将棋のプログラムを作ってみたい人には、この本は役にたちそうです。
アマトップクラスに迫る―コンピュータ将棋の進歩〈5〉 2005年12月の発行。
指し将棋のソフトを作るという観点で特に重要なのは、第1章と第2章です。
第1章では、YSSについて、『コンピュータ将棋の進歩2』以降の改良点が述べられています。
第2章では、TACOSのアルゴリズムを解説しています。
コンピュータ将棋のアルゴリズム―最強アルゴリズムの探求とプログラミング 2005年 2月の発行。
コンピュータ将棋のプログラムを作るための基礎的事項を扱った本です。
掲載されたソースプログラムはコメントが少ないので、C++のソースに慣れていない人は理解するのが大変かもしれません。
アマ4段を超える―コンピュータ将棋の進歩〈4〉 2003年 7月の発行。
激指の探索アルゴリズムや KFEndの探索アルゴリズムについての解説や df-pnアルゴリズムを用いて詰将棋を解くことについての論文などが掲載されています。
激指や KFEndについての記事は、それぞれのサイトで公開されている情報と同様です。
でも、1冊の本として手軽に読めるのは便利です。
コンピュータ将棋の進歩〈3〉 2000年 5月の発行。
IS将棋のアルゴリズムや金沢将棋のアルゴリズムについての簡単な解説が掲載されています。
アマゾンでは既に品切れで、新刊本としては注文できません。
持ってて損はないと思いますが、なくても困らないでしょう。
コンピュータ将棋の進歩〈2〉 コンピュータ将棋の進歩の第2弾。
本書で特に有用な記事は、第1章と第6章。
第1章「共謀数を用いた詰将棋の解法」では、脊尾詰めのアルゴリズムを解説。
第6章では、1997年 2月に開催された第7回コンピュータ将棋選手権で優勝した「YSS 7.0」のデータ構造やアルゴリズムを解説。
1998年 5月の発行ですが、本書の内容は重要な基礎的技術です。
ただし、YSSについては、本書で記述されたレベルの情報は YSSの作者のサイトで公開されていますので、本書を購入しなくても情報を閲覧することは出来ます。